【2022年版】自分が使用しているCDDBにメタデータを登録する方法

いまどきのCD取り込みの話

目次

FreeDBのサーバは停止している

久々にCDリッピングする方向け情報
CDを取り込むときのタグはiTunesやWMPだと"gracenote"社が運営するCDDBを使用しています。
しかしこれには使用料があるようでフリーソフト系では採用されず、かわりに"FreeDB"というDBが長年使われていました。
ただこのFreeDB 2020年3月31日でサーバを閉じてしまっています。
昔のフリーソフトを使い続ける方はこの影響でタグが取得できなくなっている状態になっていると思います。
そこで後釜となった所はgnudbというDBです。
また日本にはfreedb 日本語というDBも存在します。こちらは本家がなくなった今でも維持し続けてくれています。
今後はこれらに乗り換える必要があります。

"gnudb"と"freedb日本版"は一長一短

gnudbはFreeDBを受け継いだDBなので外国人はここを使用していると思います。
そのため洋楽が強いのですが、邦楽や洋楽でも「~日本版」にみたいなものは取得できないことが多いです。
freedb日本版は逆でいままで日本人が使い続けていたDBのためマイナーな洋楽はヒットしませんが、洋楽の「~日本版」や○○年代ヒットオムニバスCDなんかも取得できたりします。
ただ多くのソフトは1つしかDBを見れないことが多いためどちらかのDBを使うしかないということになります。
そこで他のDBにあるタグを自分が使っているDBに登録させるという作業がまれに発生するわけです。

EACを使って自分が使用しているCDDBに登録する方法

自分はCDをリッピングするときはCUERipperを使っています。
シンプルかつmp3、wav+cue、flac+cueでリッピングできる所が気に入っています。
このソフトのDB設定はCUERipper.exe.config

1<value>gnudb.gnudb.org</value>

この部分にあります。
見ての通りgnudbを使用しているみたいです。
ですが今回データを取得できないCDがありましたので、gnudbにこのCDを情報を登録したいと思います。

それでは本題に入ります。

1. EACをインストール

まず登録するためのソフトとして、大昔から開発されているExact Audio Copy(EAC)を使用します。
ただ今回はこれでリッピングするのではなく、あくまでもDBに登録するために使います。
新しいバージョンだと上手くいかないときがあるので自分はVer1.3を使用しています。
DLしたらインストールして起動します。
セットアップウィザードとかでますが無視してキャンセルしてください。

2. メタデータオプションで取得するサーバーアドレスを設定する

[F12]でメタデータオプションを開くと以下のようなダイアログがでるのでfreedbタブを開きます。

メールアドレスをいれる欄がありますが、適当で構いません。
ただ"example.com"にはしておきましょう。(出鱈目なドメインでも使用されている可能性があります。)
"Freedb server"にサーバーアドレスを設定します。

↓各サイトの情報
freedb日本版
gnudb

1// 2022/1/15時点での情報
2gnudb
3http://gnudb.gnudb.org:80/~cddb/cddb.cgi
4
5freedb日本版
6http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddb.cgi
7

今回の場合はfreedb日本版から取得したいので

1http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddb.cgi

を設定します。 OKを押すと完了

3. メタデータを取得し、別のDBに登録する

左上にあるCDアイコンを押すと、今のタグは消えるけどいいのかって聞かれるのでOKを押してDBを見に行きます。

先ほどの画像では"freedb日本版"を設定したのですが、データが見つかったようです。
はやり「~日本版」のCDはfreedb日本版が強い!

OKを押すとタグが取得されていると思います。

極まれだと思いますが、どちらのサーバに存在しない場合は自分でデータを入れていくしかないです。。。

次にDBに送る方法ですが、2.でやったサーバーアドレス設定を今度は送るDBを設定します。 今回の場合はgnudbに送るので

1http://gnudb.gnudb.org:80/~cddb/cddb.cgi

です。
そしてポストアイコンを押すとこのデータを送りますか?とでるのでOK

これで登録完了。
あとはサーバが反映されるの待つだけ

4. 登録の確認

サーバ反映のために数分開けて、CUERipperを起動します。
Reloadボタンを押すと先ほどまで取得できなかったメタデータが発見、選択すると

無事、タグが反映されました。

結局どのサーバが生き残るかなんてわからないので自分はなるべくどちらでも取得できるように登録しています。